団員インタビュー第7回目は、優しい笑顔のバイオリン奏者NIWAさんにお話を伺いました。
聞き手は広報担当RIKA(リカ)です。
バイオリンのNIWAさん
広報担当 RIKA(リカ)ちゃん
アンダンテへの入団はいつですか。
2020年12月に、当初はビオラで入団しました。コロナ禍中、家でビオラの練習中に首を痛めてしまい、2021年10月に休団し、2023年年11月にバイオリンで復帰しました。
当初はビオラで入団だったのですね!たしかに首への負担が大きそうです。アンダンテ弦楽合奏団を選んだ理由はなんですか。
アンダンテに入る少し前に藤沢の弦楽アンサンブルにビオラで入団しました。そこにアンダンテの団員の方も来ておられて、ビオラの団員不足とのことで誘われました。
別のアンサンブルにおられたのですか。アンダンテに誘ってくれた団員に感謝です!
よろしければ、今までの音楽経験について教えてください。
母が音大ピアノ科卒でピアノ教師、姉も音大ピアノ科卒で、常に家ではピアノ曲が奏でられていました。小さい頃、家族全員が、家で唯一つのラジオのクラシック音楽に耳を寄せており、クラシックに馴染んでいました。母の遺したピアノは私が引き取り、ボケ防止のためにと60代の終わり頃より始めましたが、悪戦苦闘です。ピアノは今後、リラックスした気持ちで向き合いたいと思います。
お母様、お姉様がピアノのプロなんですね!そして、NIWAさんも60代からピアノも始めたとは素晴らしいです!!
ただ、小さい頃ピアノでなくバイオリンを始めたのはなぜでしょうか。
兄と姉はピアノを習っていたのに、なぜ自分だけがバイオリンだったのか、は今や確認できません。最初は3歳で鈴木メソッドの才能教育を受けましたが、顔と右手に火傷を負うアクシデントがあり、早々にやめることになりました。次に、小学2年生の時、学校の担任の先生からバイオリンを勧められました。先生のご主人がバイオリンの先生でした。火傷の後遺症は、バイオリン演奏に影響はないということでレッスンを始めました。当時は嫌いではないが夢中になるほどでもなかったので、小学6年生で楽器サイズが3/4から4/4に変る際やめてしまいました。(なお、この先生に、他の団員の方も子供の頃に習ったことがあると最近聞き、世間の狭さに驚きました。)そして44歳の時、「老後をどう暮らすか」を考えるようになり、もう一回バイオリンをやってみるかとの思いに至りました。本当に自分の意思で始めたのは、この時だけです。
火傷のアクシデントは辛かったでしょう。子どもの頃は自分の意志だけでなく、周りの影響を受けることも多いですね。そして大人になってから老後の楽しみの一つとして、もう一度バイオリンを始められたのですね。その後、バイオリンだけでなくビオラに挑戦したのはどうしてですか。
バイオリンは長い間、ソロ演奏のみでした。発表会の直前のピアノ合わせがいつも上手くいかず、アンサンブルの大切さが身に沁みました。音楽教室の弦楽アンサンブルに入りましたが、選曲の際、ビオラが如何に大事かを知ってビオラを始めました。
弦楽アンサンブルを楽しみたいからこそ、ビオラにも挑戦なさったのですね。首を痛めて現在は演奏できなくなっているのは残念です。実は、他の団員よりバイオリンのソロリサイタルをなさっているとお聞きしました。どのような活動ですか。また、ソロとアンサンブルの醍醐味はなんでしょう。
2015年より2年に1回、ソロリサイタルを開催しています。今年は6回目の予定です。私がバイオリンを弾くことは殆ど知られていませんでした。ましてや聴いたことがある人ほぼゼロでした。では、聴いて頂く機会を作ろう、と考えました。旧い友人たち同士の再会の場にもなっています。ソロでは一つ一つの音色を大切に、アンサンブルでは皆さんと共通のイメージでハーモニーを作るのが醍醐味です。
お友達に演奏を聴いていただくことは、自身の技量への挑戦にもなりますね。さて、アンダンテ弦楽合奏団に入って一番印象深い出来事はなんでしょうか。
2024年5月の第15期定期演奏会です。私にとって初めてのアンダンテ定期演奏会です。レイトスターターも多い中、こんな素晴らしい演奏が披露できると、感激ものでした。皆さんきちっと本番に合わせてくる。練習の中で思うのですが、テクニックだけでなく、イメージなり景色なり思い描くことを一つにして、共有して、その思いを弓に弦に乗せていくことで、美しいハーモニーを作りだせる、ということを実感しています。
おっしゃるとおり、ただ漠然と演奏するだけでなくイメージを思い描くことは大切だと感じます。ところで、好きな作曲家がおられましたら、教えてください。
バロック派、ロマン派問わずクラシックの作曲家は大体好きです。現代で言えば、久石譲もいいですね。
クラシック音楽をたくさんご存じなので、逆に答えにくい質問でしたね。特にお好きな曲がありましたら教えてください。
ブルッフのバイオリン コンチェルトは最初聴いたとき、ワクワクしました。ドボルザークの新世界も初めて聴いたとき背筋がぞーとしました。鳥肌たつのはベードーヴェン第九。神聖な気持ちになれるのはバッハの無伴奏チェロ組曲やシャコンヌ。バッハのオルガン曲、ショパンのピアノ曲、ハイドンの、ヘンデルの、モーツアルトの・・・きりがありません。どれが特にすき? 困った! 決められない。
さすが!次々と曲が上がってくるのでびっくりです。音楽の他にもハマっていることがありましたら、教えてください。
60歳過ぎて、高校のクラスメイトの誘いもあり、健康維持にとテニスを始めました。最近、腰痛もあり、頻度が減りつつありますが続けたいです。
健康維持にも気を遣っておられるのですね。アンダンテの団員の皆さんは、音楽だけでなくスポーツも楽しまれていて素晴らしいです。最後にアンダンテ弦楽合奏団に興味をお持ちの方に一言お願いします。
明るく、和気藹々で、和やかな雰囲気の中で、音楽にも人間関係にもハーモニーを大切にするアンダンテを感じて頂けたら、と思います。
幼少期より音楽に親しんで来られたNIWAさんならではのステキなお話をありがとうございました。