団員インタビュー第5回目は、前団長でバイオリンのパディさんにお話を伺いました。
聞き手は広報担当 RIKA(リカ)です。
バイオリンのパディさん
広報担当 RIKA(リカ)ちゃん
アンダンテへの入団はいつですか。
2016年の12月頃です。第11回の定期演奏会開催まで半年足らずの時期でした。
演奏会前の半年もない時期だったのですか。そこからの演奏会出演は大変だったでしょう。
アンダンテ弦楽合奏団を選んだ理由はなんですか。
「いつか市民オーケストラで活動してみたい」という想いはもともとありましたが、土曜・日曜も勤務になる仕事をしているうちは無理、とあきらめていました。たまたまバイオリンの個人レッスンで顔見知りになった方がアンダンテの団員で、入団勧誘を受けました。「チャイコフスキーの弦楽セレナーデを次の定演で弾く」がとても魅力的で、迷いながらも体験見学に参加。行ってみると、練習中の雰囲気が明るく、入団の誘いを断るのがもったいなく思えて参加を決めました。
個人レッスンで知り合った方からの勧誘だったのですね。団員の積極的な勧誘で入団者が増えているのは、素晴らしいことです。そして「弦楽セレナーデ」のおかげで、アンダンテ弦楽合奏団を選んでもらえたのですね。
よろしければ、上記以外の音楽経験について教えてください。
子供時代にはピアノのレッスンに通いました。ピアノは好きでしたが、毎日欠かさず練習するほど熱心ではありませんでした。小学4年生頃、辻久子さんのバイオリン演奏を聴く機会があってすぐ感化され、「バイオリンを習いたい」と両親にせがみましたが、「ピアノのレッスンも身を入れていないくせにバイオリンなどとんでもない」と一蹴されました。
子どもの頃には、バイオリンレッスンはご両親に却下されてしまいましたか。
その後バイオリンに挑戦しようと考えたのはいつ頃でしょうか。
自分の子どもにも、何か一つは楽器を習わせようと決めていて長男に何をやりたいか尋ねたところ、「バイオリン」と。子供たちが少しずつバイオリンをマスターしていくのがうらやましくなり、私もレッスンを受けるようになったのが30代後半の頃です。10年以上ご指導くださった先生が闘病の末、逝去されたときには練習を一時中断しましたが、数年後、また別の教室で練習を再開しました。(そこでアンダンテへの勧誘を受けたのです。)
息子さんに影響を受けてご自身もレッスンを始めたのですね。とてもすてきなお母さんです。一度レッスンを中断しても、再度挑戦するくらいに音楽がお好きなんですね。さらにその教室での出会いがアンダンテ弦楽合奏団入団につながったとは!!!何事もご縁ですね。
今まで活動している中で、一番印象深い出来事はなんでしたか。
新型コロナウイルスの影響で定期演奏会も中止になり、その後の練習活動もできなかった頃、団の今後の活動について団長・役員間で何度もメールでの話し合いを続けたことです。前例がない状況下、団の継続と団員の安心を考え、知恵を絞りつつ苦労したことは、忘れがたい経験になりました。
今までのインタビューでも、「コロナ禍の活動存続に向けて工夫を重ねた日々」を印象深いと答える方が複数おられました。団員一人一人の活動に対する真摯な気持ちが実を結んで温かい演奏につながっているのですね。
さて、子どもの頃から音楽に慣れ親しんで来られたパディさんですが、特にお好きな作曲家がおられましたら教えてください。
好きなのはショパン。多感な10代~のめり込み、しばらく離れたのち、一周回ってまた好きです。
ピアノが弾ける方はショパンがお好きな方が多い印象です。
特にお好きな曲がありましたら教えてください。
バイオリンを弾くようになってから知った曲に、グリーグのソナタがあります。3つのソナタそれぞれに個性的ですが、特にソナタ第3番の第2楽章は甘く切ない旋律で、ショパンのピアノ曲に通じる魅力があると勝手に思っています。
グリーグはピアノ協奏曲が有名ですが、バイオリンソナタもあるのですね。私もぜひ聞いてみたいと思います。
音楽の他にもハマっていることがありましたら、教えてください。
家で飼っている文鳥が10歳を過ぎ、少しずつケアが必要になりました。シニア文鳥の状態に合わせて、生活環境に工夫を凝らしています。
パディさんのようにやさしい飼い主さんに大切にされて幸せな文鳥ですね。
最後にアンダンテ弦楽合奏団に興味をお持ちの方に一言お願いします。
それぞれの演奏技量は違っても、「弦楽合奏を楽しみたい」という共通の目的のために、のびのびと活動しているのがアンダンテの特徴です。私自身は、仕事が忙しくて練習への遅参が続いている時にも指導者の「遅れても参加することが大切ですから」の言葉と笑顔で受け入れてくれるメンバーに助けられました。興味がある方は、ほんの少しの勇気と楽器を手に、ぜひ私達の練習を覗きに来てください。
先生方も団員の皆さんも優しいですね。
心温まるお話をありがとうございました!